形を教えない

こんばんは。atelierAN貫井です。
紅葉した葉っぱがさらさら落ちて、すっかり秋ですねー。
落ち葉の中をザクザク歩くのも楽しい季節です♪

さてさて、先日「初めてのお絵かき」について少し書きましたが、今日は子どもが絵を描き始めてから「大人に注意してもらいたいこと」をひとつだけお話させてもらいます。

それは・・・「形を教えないで!!」です。

子どもがお絵かきをするようになると、画用紙を囲んでママやパパと一緒にお絵かきすることもありますよね。
その中で、うさぎやお花の絵を描いてあげたことはありませんか。
... 絵を描いてあげると子どもは喜び、「もっと描いて」。と言うでしょう。
上手にマネして描いたりも出来るかもしれません。

子どもと過ごす楽しい時間♪

でもそれが、子どもが「描く」ことで学ぶ沢山のことを奪ってしまう危険性があるのです。
それは、前に書いた「子どもに絵を教える」「アドバイスする」のと同じ行為になってしまうからです。

「描く」という行為は、大人と子どもでは、全く意味合いが違うのです。
何度も言うようだけど、子どもの「描く」という行為は、幼児が人間として成長していく大切な「発達」の過程の一つ。
1歳なら1歳、2歳なら2歳の表現があります。
そこに大人の絵をポンと描くのはとても不自然なこと。
文字を覚えることとは違って、描くことは自分の思いを形として表現すること。
教えられるもんじゃないよね。

自分が描くよりも、スラスラと魔法のように描き出される形を見て子どもはどう思うんだろう・・・。

「すごーい!!」

でも、本人さえ気がつかない心の奥で、子ども自身が、自分の描く線と大人が描く線を見比べ、自信をなくしているかもしれない。
自分が描く絵よりも、パパやママが描いた方が上手だから、描いてもらった方がいい。
自分で描いても上手く描けないからつまらない。
…と、描く意欲をなくしてしまっているかもしれない。

子どもが絵を描いている同じ画用紙に絵を描いて、子どもの手が止まってしまったことはありませんか?
「描いて描いて」と言うばかりで、子どもが絵を描かなくなっていませんか?

また、「描き方」を覚えてしまうと、「表現」のない絵が出来上がります。
上手に描けていても、それはただの「形」でしかありません。
それは、「絵を描く」と言うよりも「手の運動」をしているようなものです。
それも、同じ形をひたすら描き続け、その形に飽きたら、描くのをやめてしまうでしょう。
与えられた形をひたすら描いていると、「表現すること」を忘れてしまうからです。

大げさなことを言って、脅しているようですが、実際に2.3歳くらいでお絵かきが嫌いになってしまい、絵を描かなくなってしまう子どももいます。
様々な原因が考えられますが、大人が絵を描いて見せてしまったり、横からあれこれアドバイスしたり、色の指定をしたり・・・そういった大人の行動も一つの原因と考えられます。

ドキっとしたパパさん、ママさんも多いんじゃないかな。

でも大丈夫。
子どもの能力はスゴイから。
大人が、その関わり方に気をつければ、子どもの表現力は回復していきます。
まずは、「形を教える」をやめてみてください。
どうしても「描いて」と言うなら、元気な線を1本描いてみてください。
ぐるぐる線もいいかもしれない。歌いながら描いたらもっと楽しいかも♪

子どもにとって絵を描くことが、楽しいことで、自分を表現出来ることで、自信につながることでありますように。

大人はやっぱり「見守る」しかない。
永遠の課題です・・・。